恥ずかし2ページ掲載して頂きました
作品についてと経歴など一緒に掲載していただきました。
もー書いてること恥ずかしすぎる。
あと作品まだ未完成で載せてしまいました^v^;えへ
作品はあともうちょっと・・・!
掲載して頂いたのは
「月刊 BASQ SOUND AREA」5月号
A6判の手に取りやすい大きさで
栃木県内のカフェや居酒屋、音楽スペース等200箇所以上の店舗に置いてあるそうです
無料です。欲しかったら言ってください。
黒の見え方について考える
週末は某大学の漆の黒について視覚的な見え方についてのデータベースを作るための
被験者のお手伝いに行ってきました。
液晶テレビでも「黒」にこだわった新機種が出るように、黒の表現は重要なものだと感じます。
油絵の具ではオイルの種類でつやありとつやなしがありますが、つやありの黒の方が濃く、深く感じる傾向があります。個人的には少しマットな風合いが好きです♪
暗室に入り5分、眼を慣らしてから実験開始。
窓から見える四角いのが漆の板
こちらはボックスにシャッターのようなファインダーがあり、中の黒い色は手板を変えるごとに微妙に明度が変わり、漆の手板とボックスの黒とどちらが黒く見えるか、ということをひたすら答えるというお仕事ですw
手板は手作業で交換するのですが、ボックスの黒が自動で切り替わるので、
どうやってるのかお聞きしたら明るい先にさらに空間があり、LEDの照度を変えて黒の色を変えるそうです。
どうやってるのかお聞きしたら明るい先にさらに空間があり、LEDの照度を変えて黒の色を変えるそうです。
以下 先輩の説明がすばらしかったので引用許可をいただきました。
昨日は宇都宮大学工学部に行きました。工学部の阿山研究室では、『漆黒の質感ー黒漆の表面特性とその感性評価』と題した研究が行われています。漆の色のなかでも代表的な黒漆で塗られた手板の黒と人工的に作られた暗闇の黒みを見比べて、どちらがより黒く感じるか(人間の感性によって)をデータにするものです。黒漆の手板は2種類あり、日本産の漆とミャンマー産の漆です。日本の漆は、何度も磨きながら層を重ねることでつやをだします。ミャンマー産の漆は磨かずに平滑に塗るだけでつやが出せます。また手板それぞれに磨き上げの段階の違う状態が用意され、合計10枚。私はそのお手伝いとして被験者になりました。
黒漆の手板。 上が日本産の漆、下がミャンマー産の漆によるもの。
実験は、暗室の中に入り、黒漆の手板と暗闇の色みを比較します。一人100回のデータを取ってひとつのグラフになるそうです。この作業は被験者と研究者の忍耐勝負。
一般の被験者以上に美術大学の学生の被験者のデータは、黒色に対する感性が優れているそうです。今のところ、ほぼ黒漆の黒みのほうが強く感じらている結果がでており、それは漆独特のつや、光沢、深みが関係しているそうです。
暗室の中。頭部を固定して、光の差し込む窓から漆の手板を見る。
私の恩師小町谷先生は、色彩学者になる前、芸大で漆芸を学んでいました。担当教員は人間国宝の松田権六。小町谷先生が学んでいた頃から漆の黒みは急激に変わっていったといいます。それは漆の表面を磨く材料の違い。江戸時代までは、塗装した漆の表面を鹿の角の粉で磨いていたそうです。しかし明治以降から産業技術が発展し漆を磨く新素材としてチタンの粉が使われはじめました。チタンの粉はきめ細く、表面の光沢と鏡面性は増していきました。これは近代の漆の感性であると。そんな話を以前から耳にしていましたので、この研究は私にとっても興味深いものす。
小町谷先生曰く「漆は日本が誇る最高のメデューム」と言っていました。先生は学生時代、銅版画のインクとして漆を使って版画を刷っていたそうです。「その版画は残っていますか」と尋ねると、「それまでの作品は全部燃やして決別しました。学者肌にかぶれてましたからね」とまたダジャレ。
漆は天然樹脂塗料で、エマルジョンの性質をもっています。ウルシオールを主成分とし数パーセントの酵素が含まれています。漆は水蒸気の酸素を用いて乾燥する特性があり、湿潤の日本ならではの材料です。日本画が水を用いる作業であるのと同様、漆も適度な水分が必要なのです。水墨画の技法に「溌墨」があるように、漆芸にも「溌漆」があるそうです。ベトナムや中国では漆絵の歴史があります。難しい材料ですが、これから勉強して漆の絵具を使ってみたいと思っています。
引用元(facebook後藤秀聖)




